漁港の肉子ちゃん
作品情報
小説を原作に、明石家さんまが初となる企画・プロデュースを務めた劇場アニメ作品。2021年6月に公開された。
監督は劇場版『ドラえもん』などを手掛けた渡辺歩が務め、声優は主人公・肉子ちゃんの声を大竹しのぶ、娘キクコをこれが声優デビューとなるCocomiが担当したほか、花江夏樹、下野紘、吉岡里帆、マツコ・デラックス、総勢1673人が参加した声優オーディションで選ばれた14歳の新人、石井いずみらが参加している。
あらすじ
次太っていて不細工だが、とても明るい肉子ちゃんは、男にだまされフラれるたびに住む場所を転々と変えながらもひたむきに生き抜いてきた。書き置きを残して蒸発した男を追いかけて、瘦せっぽっちの幼い娘キクりんと北の小さな漁港にたどり着いた肉子ちゃんは、そこで焼き肉屋「うをがし」の店主サッサンと出会った。妻に先立たれ、子供もおらず、孤独に絶望して店を畳もうとしていたサッサンは、キクりんを連れて現れた肉子ちゃんを見て「肉の神様が現れた」と思い込み、「うをがし」に雇い入れて”お腹を壊さないこと”を条件に、所有する小さな漁船に安く住まわせることにした。こうして始まったこの小さな町での母娘二人の暮らしは、当初は大変なこともあったものの、3年経った今では毎日賑やかに楽しく暮らしていた。しかし、11歳となって思春期を迎えたキクりんは、友人たちとの関係や肉子ちゃんとの不安定な暮らしに頭を悩ませるようになっていた…
勝手な解説と感想(ネタバレ含みます)
実の親子ではない真実・過去のこと・出生のことなどには驚きましたが…最終的にはほっこりとする面白い映画だったと思います。
あんまり何も考えずに観ていたので実の親子ではない真実とか、運動会でのシャッター音の伏線には純粋にビックリしましたが…。
最終的には血縁関係なしの家族愛とか、色々なキャラの成長や変化が見られて良かったなと…ほっこりとする映画でした。
キクコは望まれて生まれてきたわけではないと言ったけど、肉子ちゃんもサッサンもキクコのことを大切に想ってくれて…血は繋がっていないけど家族がいた。
サッサンの「おまえさんは望まれて生まれてきたんや」っていうセリフには、グッとくるものがありましたね。
キクコの人生が順風満帆かと言われると決してそうではないし、一度は親に見捨てられたことは許せないし悲しくて、肉子ちゃんとの生活も子供に良いとは言えないけど…。
やっと落ち着いた生活ができるようになって…キクコは肉子ちゃんのことが大好きだし、故郷ができて友達ができて幸せそうでした。
過去には色々あったけど、今が幸せだと思えるのであれば良いというか…そう思えるだけの愛情を肉子ちゃんからもらっていたと、ほっこりとするものがありましたね。
良いキャラクターで驚きあり・涙あり・ほっこりありな良いストーリーで、とても良い映画だったと思います。
コメント