シン・ウルトラマン
作品情報
『シン・ウルトラマン』は、2022年5月に公開された日本のSF特撮映画。1966年に放送された特撮テレビドラマ『ウルトラマン』を現在の時代に置き換えた「リブート」映画であり、タイトルロゴには「空想特撮映画」と謳われている。
円谷プロダクション、東宝、カラーが共同で製作し、スタッフとして、企画・脚本の庵野秀明、監督の樋口真嗣など『シン・ゴジラ』の製作陣が参加する。
あらすじ
次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】があらわれ、その存在が日常となった日本。通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室専従班】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。
班長:田村君男(西島秀俊)
作戦立案担当官:神永新二(斎藤工)
非粒子物理学者:滝明久(有岡大貴)
汎用生物学者:船縁由美(早見あかり)
が選ばれ、任務に当たっていた。
禍威獣の危機がせまる中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。禍特対には、巨人対策のために分析官:浅見弘子(長澤まさみ)が新たに配属され、神永とバディを組むことに。
浅見による報告書に書かれていたのは…【ウルトラマン(仮称)、正体不明】。
勝手な解説と感想(ネタバレ含みます)
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンでゼネラルマネージャーなどを歴任してきた塚越隆行氏が、2017年に円谷プロの新社長に就任。彼は、ウルトラマンという偉大なる特撮シリーズを新しい世代にも伝えるべく、庵野秀明氏に新しいプロジェクト開発を依頼し、この映画が生まれました。
庵野秀明氏はかつて『ウルトラマン』にオマージュした自主映画『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』で監督を務め、自らウルトラマン役を演じています。
かくして完成した本作には、オリジナル『ウルトラマン』シリーズへの最大限の愛とリスペクトが詰まっている。カラータイマーを排したウルトラマンのデザインは、初期シリーズの造形を務めた成田亨氏による油彩画から着想を得たものだし、最初の登場時はタイプA、再登場時はタイプCと、3種類存在するウルトラマンのマスクにも抜かりなく目配せ。
オープニングでざっくり説明されるゴメス、マンモスフラワー、ペギラ、パゴスといった怪獣(禍威獣)たちは、『ウルトラマン』ではなく『ウルトラQ』からの出演組だし、オリジナル・シリーズの撮影時にネロンガ、ガボラの着ぐるみが流用されていたという内輪ネタにもそれとなく言及。オタク魂炸裂である。
最大のサプライズは、最後に登場するのが“ゾフィー”ではなく“ゾーフィ”であることだろう。ゾフィーは、光の国の宇宙警備隊隊長であり、ウルトラ兄弟の長兄に当たるキャラクター。オリジナル版では、ゼットンに敗れたウルトラマンに新たな生命を与えて、光の国へと連れ帰っている。
だが当時の児童誌に“ゾーフィ”と誤記されてしまったばかりか、「宇宙からやってきた怪獣。宇宙恐竜ゼットンをあやつって大あばれをする」という嘘情報が掲載されてしまう。このネタはウルトラマン・オタクの間では有名な話だそうだが、まさかそれを『シン・ウルトラマン』のストーリーとして組み込んでしまうとは!
と、ここまではウルトラマンオタク向け面を述べましたが、ここからは、ウルトラマン素人向けの感想を述べていきます。
ウルトラマンシロウトの方は、そもそもウルトラマンは、
・悪者を倒してくれる
・ウルトラ星からやってきた
・3分しか地球にいれない
・人間が変身している
くらいの知識しかないのではないでしょうか?ここまで聞くと、
仮面ライダーのように、人間が変身しているのか、別の星からきているのかどっちなんだと思いませんか?
正しくは、ウルトラ星から来たウルトラマンと一人の人間が、融合しているのですが、そのことも映画本編では語られています。
また、人間がウルトラマンになる際に使われる器具(仮面ライダーでいうところの変身ベルト)についても、仕組みや設定が説明されているので、そのような部分は、面白いと感じるかもしれません。
つまりこの作品は、オタクが作ったもので、オタクが喜ぶ描写が散りばめられつつ、素人もおいてけぼりにせず、みんなが楽しめるように作られていて、いい映画だなって思いました。
超個人的な感想で、取り止めのない話になっちゃいましたが、ここで終わります。
ありがとうございました。
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